かじか
突然ですが、写真は、自分で作った梅酒とイチゴシロップです。主婦というのは、何かが安く売られていると、買わなければ!!という強迫観念に襲われるんですよね。
イチゴが1パック198円で売っていたりすると、1パックだけしか買わないというのは、ダイヤモンドの指輪が道に落ちているのを拾わないで通り過ぎるのに近い感覚です。
というなりゆきで作ってしまったイチゴシロップと梅酒。梅酒は去年作っておいたのをすっかり忘れてしまってあったのを先日偶然発見!したので、うれしいです。
先週は梅がたくさん売っていたのでやはり買わずにおれなくなって、梅ジャム作成という結果をみました。
ところで、タイトルの河鹿(かじか)ですが、きれいな川にだけ住む蛙の仲間で、今頃になると、ヒグラシのようなとてもきれいな声で鳴くのです。
二週間ほど前、仕事から帰ってくる電車で、つい読み物に夢中になって、嵐山の駅で降りそびれました。嵐山駅があるところは普通の街中で、それこそ住宅地のど真ん中なのですが、5分ほど先の次の「保津峡」という駅は完全に山の中です。家もまったくない、大自然の中の無人駅で、いままで二度ほど、本に夢中になっている間に乗り越してしまって、その駅で反対方向へ向かう電車を待つ羽目になったのですが、夜でしたので一人で電車を待つのは本当に怖かったですね。
熊が出ようが、鬼が出ようが、殺人鬼に襲われようが、どんなに叫んでも、その声を聞いてくれるのは猿や鹿のみというところです。
で、そのときも、夜だったら保津峡で降りるのはやめて、次の馬堀まで行くところでしたが、まだ日が暮れかかっている、くらいでしたので、降りてしまいました。
でも降りてよかった。
なぜならその保津峡の空気のおいしいこと!!
感動でした。
清らかな山の空気ってすごいですね。昔東京に住んでいた頃は、そんな空気を吸いたいと思ったら、電車に乗って何時間も行かなければなかったけれど、今住んでいるところはたった5分のところにそんな場所があるんです。
そんな清らかな空気を吸うだけで、私はほっとして、自然体の自分にリセットされてしまう。ありがたいもんです。
かじかというのは、上にも書かれているようにきれいな川にしか住まないので、その声を聞けるというのはうれしいことです。そして、そのかじかを、今年、阪急嵐山駅の近くにある渡月橋から聞くことができて感動しています。いままで何回も通っているけど、初めて聞きました。
そろそろ、家から車で10分の清滝でも蛍が飛び始める頃です。毎年必ず見に行くのですが、夜7時から8時くらいがいちばん多く飛んでいるような気がします。渡月橋でかじかが聞ける今年は、清滝の蛍もきっといままでよりもっと多いかもしれません。